排水処理の疑問点をスッキリ解消してみせます

排水処理は身近なことであっても中々目にすることのないもので、浄化槽の機能などわかりにくい部分が多いです。
排水処理される前の濁り臭気を放つ排水が、浄化され透明、無臭になるメカニズムは、微生物の働きによる汚れの原因である有機物の分解です。一般的に浄化槽や下水処理で用いられる微生物による好気性処理は、簡単にいえば排水に空気を送風するだけのもので、後は勝手に微生物が汚れの原因である有機物を分解除去してくれます。
季節的な要因で時折、水質が左右されますが、おおむね良好な処理が可能です。
その微生物はひとつの指標で、本来浄化の中心はバクテリアなどのさらに小さなものです。日常的に顕微鏡で水質を管理するには、バクテリアを捕食している微生物を観察することで容易におこなえます。

排水処理による浄化のメカニズム

排水処理でおこなわれている微生物による浄化は、排水中の有機物などを水と炭酸ガスに分解することで、安定した物質に変えることです。一部は微生物の増殖のエネルギーとなります。
有機物は不安定であらゆることが原因でその性状を変化させ、水に溶けて濁らせたり腐敗して臭気を発生させます。水や炭酸ガスといった安定した物質に変えることで浄化は進行します。
増殖した微生物は活性汚泥と呼ばれ、一部は再利用のために再度排水の浄化に使われ、残りは余剰汚泥として適宜系外へ排出されます。汚泥は水よりも比重が重く固液分離が可能なので、活性汚泥は浄化水と汚泥に分離しそれぞれ処理されます。
浄化の要である微生物は、排水の組成や水温の影響を受けやすく、人の手による運転管理を必要とします。

排水処理の要は微生物の適応能力

排水処理が適切におこなわれていないと処理水質に影響が出るばかりか、臭気が発生したり処理するためのランニングコストが余計に掛かったり、汚泥の流出など一時的に環境へ大きな負荷を与えることになります。
原因には、微生物の働きに起因するものや、流入水の組成の変化、維持管理の不備などが上げられます。
微生物は急激な変化に弱く、たとえば徐々に水温が低下していくのには適応できても、急激な変化には適応できず、その多くが死滅し浄化能力を失います。また、流入水中に毒性のある物質が大量に流された場合も適応できずに水質は悪化します。
良くも悪くも生物なのである程度の許容はあるものの、急激や大量といったことには対応できません。
一度、処理が悪化すると微生物が増殖して落ち着くまでに時間が掛かります。